ニュースレター Vol. 39 新型コロナウイルスについて

2020年2月 6日

みなさん、こんにちは。巷で新型肺炎が話題になっていますが、今日は新型肺炎の原因になる新型コロナウイルスについて、触れてみたいと思います。

コロナウイルスとは発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものは6種類あると言われています。その中には、かつて話題になったことのある中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスも含まれています。それ以外の4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めます。
よって、コロナウイルスは昔から存在し続けていることになりますが、今回新型のコロナウイルスが中華人民共和国にて報告されたことをきっかけに世界中で話題になっています。新型コロナウイルスによる新型肺炎の症状としては下記のような報告がなされています。

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・発熱
・全身倦怠感
・乾いた咳
・呼吸困難(入院患者など重症例)
・のどの痛み、鼻水
・嘔吐や下痢など消化器系の症状
・筋肉痛など

※ただし無症状でも新型コロナウイルスに対して陽性であった方もいます。

【新型コロナウイルスへの感染を疑う場合は】

中華人民共和国の武漢市への渡航歴が直近である場合は、近くの医療機関ではなく、まず府民向けの相談窓口が設置 されていますので、お電話してください。(06-6944-8197)

【どのような治療方法があるのか】

現在のところ、有効な治療法はありません。症状に対して少しでも緩和するように対症療法を行います。

【インフルエンザの様なワクチンや簡易検査キットはあるか】

開発中とのことですが、現時点ではありません。

【予防対策は何をしたらいいのか】

新型コロナウイルスは、インフルエンザや風邪と同様の感染症対策が重要です。

  1. マスクを着用する
    咳やくしゃみで周囲にウイルスを拡散したり、飛び散ったウイルスを吸い込む「飛沫感染」のリスクを少しおさえられます。
  2. 手洗いを徹底する (まず、これ!!)
    ウイルスが付着した手で口や鼻に触れて起こる「接触感染」の予防につながります。電車のつり革や部屋のドアノブを触ったりと色々な場所でウイルスを拾ってしまうリスクはあります。
  3. 70%以上の高濃度アルコールで身の回りを除菌・消毒する
    コロナウイルスは「エンベロープ」という脂質やたんぱく質から できた膜をもっています。一般的にエンベロープのあるウイルスには、アルコール消毒が有効であると考えられているので、身の回りを消毒しておくと効果的です。

以上のことから、「感染予防」をしっかりと心がげていけば 新型コロナウイルスに対して過剰に不安になる必要はないと考えています。

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