クリニックレターvol.43「熱中症に関わる注意」

2020年8月27日

みなさん、こんにちは。今号では今年の夏に起こっている熱中症に関わる注意コラムをご紹介していきたいと思います。2020年7月8日に厚生労働省のSNSから「ヤカンに入れたスポーツ飲料を飲んだことによる銅食中毒が発生した」と注意喚起の発信がありました。

ヤカンの銅で食中毒?という言葉になかなか、慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、銅の調理器具に酸性の食材・飲料を入れることで銅が溶け出してしまうという現象が起こったというデータも紹介されています。

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東京都健康安全研究センターでは「基本的には金属製でも内部にコーティングされているものが多いですが、内部に傷がついていて、長時間かけて酸性の液体を入れていると中毒の恐れがあります」と説明しているそうです。

意外とご存じない方もいらっしゃるのですが、スポーツ飲料やジュースなどを飲まれる際はヤカンや金属製の水筒には入れないように注意しましょう。ステンレス製の水筒に入れている場合でも、使用後は腐食しないようにお手入れには気を付けた方がいいです。
できれば販売時の状態で飲むことが一番いいと思います。
※スポーツドリンク用の水筒なども販売されていますので必要な場合は購入される際に注意してみてください。

また、販売時の状態で飲むということについてに関連するトピックスですが、熱中症対策のために、脱水量が多いときはスポーツドリンクを薄めない方がいいです。その理由は、水で薄めると十分な塩分(ナトリウム)補給ができなくなるためです。激しい発汗の時の熱中症対策は、水分補給だけでなく汗で失われた塩分の補給が必要で、また糖分も水分の吸収を促進する働きがあるため適切な補給が重要になります。

厚生労働省の通達文にも「熱中症を予防するためには塩分濃度0.1~0.2%程度の飲料」が望ましいと記載されています。市販されているスポーツ飲料は糖分・塩分ともに、濃度を調整して製造されていますので、ぜひ薄めずにお飲みになることをおすすめいたします。

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もちろん熱中症対策には、個々に 合わせた水分摂取が必要ですの で、それぞれのライフスタイルに 適した熱中症対策を考えて いきましょう。

今年は全国的に水害などもあり、避難所生活を余儀なくされたり、この猛暑の中、運動不足解消でスポーツや、お仕事でも炎天下の中生活をされている方も大勢おられると思います。心配なことや不安なことがあれば早めに最寄りの医師にご相談ください。