クリニックレターvol.45「新型コロナ流行下でのインフルエンザ同時流行に向けて」

2020年10月19日

みなさん、こんにちは。今年もインフルエンザのワクチン接種が始まっています。

今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急速に世界中に広がりました。日本国内でも患者数は 5 ⽉上旬をピークに⼀旦減少し、全国での緊急事態宣⾔が解除されましたが、その後も再増加がみられ、現在でも第 2 波の到来が疑われています。 この冬はインフルエンザの流⾏期と重なることにより、重⼤な事態になることが心配されます。

そこで、今回は新型コロナウイルスとインフルエンザに対する対応方法(この秋から新しくなることも含む)についてご紹介したいと思います。

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インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の症状の一部は類似しているため、症状のみに基づいてそれらの違いを見分けるのは難しい場合があり、診断を確認するために検査が必要になる場合があります。

新しい体制では、熱発などがあれば、まず地元のクリニックのかかりつけ医などに電話で相談してもらい、相談先が分からない場合は保健所などでも相談を受け付けることになります。

現時点で、当クリニックとして、感染疑いの患者さんが来院されれば、インフルエンザ抗原検査と新型コロナのPCR検査について他院(市立東大阪医療センターなど)に同時検査委託を予定しています。 飛沫を伴うインフルエンザや新型コロナの検査については、患者さんやスタッフの感染リスクの問題、必要な備品や部屋の問題、また、患者さんの待ち時間などの問題があり、日常診療にも支障があると判断したため、当クリニックでの検査を断念しました。

ただ、当院ではインフルエンザを強く疑えば、診断的治療として、検査をしなくてもタミフルなどを処方する予定をしています。

改めてですが、普段からのマスク着用の徹底、手洗い、3密の回避を行うこと。

そのような対応でインフルエンザもコロナも感染率を下げることができます。

今年はインフルエンザワクチン接種の時期についても65歳以上と65歳未満で分けることになっていますが、日々ケアをしながらワクチン接種もしていただけますようお願いいたします。

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