クリニックレターvol.55 特別編 「ワクチンの副反応と接種後の対応について」

2021年8月 4日

大阪府を含めて、全国の感染が急拡大する可能性が高い地域について8/2から緊急事態宣言が発令することになりました。この経緯としては国内でも新たな変異株「デルタ株」が拡大している事と五輪開催中という事が要因とされています。

インドから広がったこのデルタ型ウイルスですが、世界中でも感染力が現時点では最も強い事が特徴としてあげられているウイルスになります。
米疾病対策センター(CDC)の分析によると、デルタ型は1人の感染者が平均8~9人に感染させると報告されています。この水準は空気感染しやすい水痘(水ぼうそう)と同程度になります。変異前のコロナウイルスは通常のかぜと同じ水準の感染力で、1人の感染者が2.5人程度にうつすと言われていたことから、比較にならない感染力があると考えられます。

現時点ではデルタ型が最も感染力が強い変異ウイルスと考えられますが、この変異ウイルスに対しても基本的な感染対策は以前からと変わりません。
ただし、これまで以上に感染しやすくなると考えられていますので、より厳格な感染対策が求められます。ワクチンをまだ接種されていない方は特に気を付けなくてはいけません。

ワクチン接種という事では高齢者や基礎疾患の方々の接種からいよいよ、一般の方々の接種も開始されています。働きながら接種する方、色々なメディアで副反応について情報発信がございますが、ご注意いただきたい点を今回はまとめてみました。

【1回目でも副反応は出てくるの?】

2回目の方が注目されていますが、人によっては1回目でも注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。まれな頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生すると言われています。

【副反応が出たらどうしたらいいの?】

ワクチンを受けた後の発熱や痛みなどは数日中に回復します。市販の解熱鎮痛剤※を用いて、対処することを厚生労働省では推奨しています。
※アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンなどを指します
下記のようなケースでは、かかりつけ医か最寄りのクリニックにご相談してください。

  • 他のお薬を内服している場合や、妊娠中、授乳中、ご高齢、胃・十二指腸潰瘍や腎機能低下など病気治療中の場合。
  • お薬などによりアレルギー症状やぜんそくを起こしたことがある場合
  • 激しい痛みや高熱など、症状が明らかに重い場合や、症状が長く続いている場合
  • ワクチン接種後で上記以外の症状以外のものが出てきた場合

【副反応が出た時は会社を休んだ方がいいの?】

ワクチン接種をして即日で抗体が出来上がるわけではありません。1週間から2週間経過してから免疫が出来上がります。よって、企業の就業規則にもよりますが接種後の翌日はなるべく予定を立てず、無理をせず接種後の副反応については福利厚生の活用をお勧めします。

【ワクチン接種後はマスクをしなくてもいいのか?】

よくメディアでも発信されている発症95%抑制というのは、ワクチンを2回接種して2週間経過してからの数値です。接種開始後の2週間以内は接種する前と変わらないと思っていただいた方が無難です。
また、ワクチン接種を免疫ができても自分が発症しないだけで、感染予防をしなければ体内にウイルスは入ってきますし、発症しなくても周りの方、ご家族に感染させる可能性はありますので、接種後も感染対策は継続していただくようお願いいたします。

色々な情報が日々出まわってはいますが、是非、かかりつけ医の先生や正しい情報の元、ワクチン接種の有無を判断していただければと思います。

厚生労働省「新型コロナワクチンについて」

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