クリニックレターvol.74  「令和5年3月13日からのマスク着用について」

2023年3月 2日

厚生労働省は新型コロナウイルス感染症の名称を「コロナウイルス感染症2019」とする検討に入りました。感染症法上、入院勧告や就業制限などの厳しい措置がとれる2類相当以上の扱いを5月から5類に引き下げるのに伴い、呼び方を変えるという決断にいたったようです。

これに伴い、来る3月13日から個人の主体的な選択を尊重し、着用は下図のように個人の判断に委ねることになります。

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【着用が効果的な場面】

高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、下記の3つの場面では、マスクの着用を推奨します。

・医療機関を受診する時

・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時

・通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバス(*)に乗車する時 (当面の取扱)

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また下記のような方々にはマスク着用を引き続き推奨していくことになります。

●症状あり・感染者本人

症状がある人や感染者本人、同居する家族に感染者がいる人は、周囲に感染を広げないため外出を控え、通院などでやむをえず外出する場合は人混みを避けマスクを着用するよう求められていきます。

●医療機関・高齢者施設職員

重症化リスクの高い人が多くいらっしゃる医療機関や高齢者施設などの職員については勤務中のマスクの着用を推奨するとしています。

●子どもについて

すこやかな発育・発達の妨げとならないよう配慮することが重要です。

感染が大きく拡大している場合には、強い感染対策を求めることがあり得ます。そのような場合においても、引き続き、周りの大人が子どもの体調に十分注意をお願いします。

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現在、コロナの感染流行が落ち着いている中で、感染対策の一つとして続いていたマスク着用義務が緩和されるのは、ごく自然な流れであると思われます。ただ、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人が周りにいる時は、これまでと同じように感染を広めないため配慮していただき、ウイズコロナのライフスタイルを構築していただければと思います。

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