クリニックレター
2025.05.01
クリニックレター:【母の日特別企画】大切なお母さんの健康、家族で考えてみませんか?
皆さん、こんにちは。5月の第2日曜日は「母の日」。日頃の感謝を伝えるこの日を、"健康"というかたちでも贈り物にしてみませんか?
今回は、母の日に合わせて「女性の健康」にまつわる3つの大切なテーマをご紹介します。お母さんご自身はもちろん、ご家族からの声かけも健康を守る大きな力になります。
母の日に考える骨粗しょう症の予防と対策
日本では60代女性の約5人に1人が骨粗しょう症のリスクを抱えているとされています。
骨折をきっかけに寝たきりになる高齢女性も少なくありません。
予防には早めの対策が重要です。
予防のための3つのポイント
- バランスの良い食事:カルシウム・ビタミンD・ビタミンK・たんぱく質を意識して摂取
- 適度な運動:ウォーキングや筋トレなど、骨に刺激を与える運動を週2回以上
- 生活習慣の見直し:禁煙・日光浴を心がけ、骨密度の低下を防ぐ
母の日にできること
- 「最近、身長が縮んでいない?」と声をかけ合う
- 骨密度検査のため、クリニック受診を勧めてみる。
- 健康シューズや運動グッズなどの贈り物もおすすめです
母の日に伝えたい「更年期症状は我慢しないで」
更年期とは、女性が閉経を迎える前後約10年間(一般的に45~55歳頃)を指します。この時期、卵巣機能の低下により女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌が減少し、心身に様々な不調が現れる事があります。更年期は誰にでも訪れる自然な変化ですが、不調を「年齢のせい」と我慢してしまうと、心身の負担が大きくなります。
イライラ、気分の落ち込み、ほてり、不眠などの症状は、適切なケアで軽減できます。
周囲の理解とサポートが大切
- 家族が「つらいときは無理しなくていい」と伝える
- 家事や日常の負担を一緒に見直す
- 一緒に散歩や軽い運動に出かける
- 我慢しないための対策
我慢しないための対策
- 婦人科や内科で相談する(ホルモン補充療法や漢方など治療法も多様)
- 気持ちの変化を言葉にして、協力を得る
- 「更年期は一時的なもの」と前向きにとらえる
母の日に考える定期的ながん検診の大切さ
乳がん・子宮頸がんは、早期発見・早期治療で高い治癒率が期待できるがんです。
それだけに、症状がなくても定期的な検診が重要です。
乳がん検診
- 40歳以上の女性は2年に1回のマンモグラフィ検査が推奨
- 家族歴がある方は、よりこまめな受診も検討を
子宮頸がん検診
- 20歳以上の女性は2年に1回の子宮頸部細胞診を
- パートナーがいる方や性交経験のある方は、特に受診を忘れずに
母の日にできること
- 家族で「検診に行こう」と声をかけ合う
- 検診チケットや健康診断を"プレゼント"に
- 「健康でいてほしい」の気持ちを、検診という行動で届ける
まとめ
母の日は、感謝の気持ちとともに「いつまでも元気でいてほしい」という想いを伝える絶好のタイミングです。
骨の健康、更年期のサポート、そしてがん検診の大切さを、ぜひご家族で話し合ってみてください。
にしおかクリニックでは、超音波法による骨密度測定、生活習慣病の相談、検診のご案内なども行っております。大切な方の健康を守るために、どうぞお気軽にご相談ください。