クリニックレター 5月特別編「なんとなく元気が出ない...」それ、5月病かもしれません

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2025.05.16

クリニックレター 5月特別編「なんとなく元気が出ない...」それ、5月病かもしれません

皆さん、こんにちは。ゴールデンウィークが終わり、日常生活に戻って少し経ちましたが、「なんとなくやる気が出ない」「気分が沈みがち」「体がだるい」――
そんな心身の不調を感じていませんか?
これらの症状、実は**「5月病」**と呼ばれる状態かもしれません。

5月病とは?

5月病は正式な医学用語ではなく、日本独自の俗称です。
主にゴールデンウィーク明けに心や体に不調が現れる状態を指し、特に新年度に進学、就職、異動などで大きな環境の変化を経験した方に多く見られます。
新しい生活や人間関係に適応しようと頑張ってきた4月。その緊張感やストレスが、5月に入って一気に表面化することで、気分の落ち込みや疲労感として現れることがあります。特に真面目で責任感の強い方ほど「まだ頑張らないと」と無理をしがちで、
周囲にも気づかれにくいため、症状が悪化するケースも少なくありません。

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主な症状

  • 気分の落ち込み
  • やる気の低下(意欲減退)
  • 慢性的な疲労感
  • 不眠・寝つきの悪さ
  • 食欲不振
  • 集中力・思考力の低下
  • 学校・職場への適応困難(行きたくない、なじめない)

これらの症状が2週間以上続く場合は、単なる疲れではなく、適応障害やうつ病と診断されることもあります。

主な原因

  • 進学・就職・異動などの環境の変化によるストレス
  • 新しい人間関係や生活リズムへの適応の負担
  • 4月の緊張感や高揚感の反動による心身の疲労

「気の持ちよう」と済ませず、心と体のサインに早めに気づくことが大切です。

自分でできる5つの対策

生活リズムを整える

起床・就寝・食事の時間を一定に保ち、日中に日光を浴びることで、体内時計が整います。

軽い運動や外出を心がける

ウォーキングや散歩などの軽い運動は気分転換に効果的です。

ストレスをため込まない

悩みは信頼できる人や専門家に話してみましょう。

しっかり休む

無理をせず、疲れているときは休養をとることも立派なセルフケアです。

つらい時は医療機関へ相談を

「我慢すればそのうち治る」と放置せず、心療内科やかかりつけ医に相談することをおすすめします。

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注意点:放置すると...

5月病は放っておくと、本格的なうつ病や心身症へと進行することもあります。
「たまたま調子が悪いだけ」と見過ごさず、「何かいつもと違う」と感じたら、早めに対応を。

まとめ

5月は、心と体が揺らぎやすい季節です。
「何もしたくない」「自分だけがつらい」と感じたときこそ、生活を見直し、周囲とつながり、心の健康に目を向けるタイミングかもしれません。
にしおかクリニックでは、眠れない・やる気が出ない・食欲がないなどの心身の不調についてのご相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。

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