クリニックレター
2025.09.02
クリニックレター特別編:新型コロナウイルスの新しい変異株「ニンバス株(NB.1.8.1)」について
現在、東大阪市内でも新型コロナウイルス感染症の流行が続いており、当院でも連日、迅速抗原検査で陽性となる患者さんが多数いらっしゃいます。
ニュースなどでは「カミソリを飲み込んだような強烈なのどの痛み」が特徴と報じられていますが、当クリニックで診察している患者さんでは、そこまで強い痛みを訴える方は多くなく、従来と同じように のどの痛みを中心に咳や発熱を主な症状とする方が目立つ印象です。
今回は、久しぶりの新型コロナウイルス感染症の特別編として、現在流行の中心となっている新型コロナウイルスの変異株『ニンバス株(NB.1.8.1)』について、公的機関の情報や医学的知見も交えながら、分かりやすく解説いたします。
ニンバス株とは?
ニンバス株は、オミクロン株の「JN.1系統」から派生した新しい組み換え型の変異株です。
世界保健機関(WHO)では2025年5月に「監視下の変異株」に指定され、日本を含むアジア各国で感染が広がっています(参考1)。
日本国内でも、この夏以降の感染の約40%を占め、流行の中心となっています(参考2)。
主な症状
従来株と比べて特徴的なのは、**「カミソリを飲み込んだような強烈なのどの痛み」**です(参考3)。
その他の症状は、発熱、咳、倦怠感などこれまでのコロナと共通するものもあります。
重症化リスクは従来の株と大きな差はなく、特に高齢者や基礎疾患のある方は引き続き注意が必要です。
流行の広がり
- 2025年夏、日本を含むアジア・北米・欧州で流行中(参考1)
- 日本国内では急速に感染者が増加し、主流株に(参考2)
- 職場や学校など、社会生活への影響も懸念されています
どう対応すればいい?
- 基本的な感染対策(手洗い・うがい・マスク・換気)は引き続き有効です
- のどの強い痛みや発熱がある場合は、無理をせず早めに医療機関へ相談してください
- 高齢の方や基礎疾患を持つ方は、体調の変化に十分注意しましょう
医学的な補足
- ニンバス株は感染力が強く、上気道に定着しやすい性質を持つと考えられています(参考3)。
- 一方で、肺炎や重症化の割合は従来株と同程度との報告があります(参考2)。
最後に
まだ、まだ酷暑が続きます。炎天下でのマスク着用は逆に危険です。特にうがい、手洗いを中心に上記感染対策を引き続き、お願いします。
参考情報
- World Health Organization (WHO). SARS-CoV-2 Variant Under Monitoring: NB.1.8.1 ("Nimbus"), May 2025.
- 国立感染症研究所 感染症疫学センター. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)週報:2025年7月.
- 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策推進本部. 新型コロナウイルス変異株の動向に関するQ&A, 2025年8月更新版.

