クリニックレター
2025.10.01
クリニックレター特別編:新検査装置導入のお知らせ 多項目同時PCR検査 (BioFire SpotFire:バイオファイア・スポットファイア:R パネル)を導入しました!!
1回の検体採取で最大15種類の呼吸器病原体を同時確認・結果目安は約20分(令和7年10月より運用開始します)
当院では、診断の精度向上と受診回数の負担軽減を目的に、ビオメリュー・ジャパン社製 多項目同時PCR(BioFire SpotFire バイオファイア・スポットファイアR パネル) を導入しました。1回の検体採取でウイルス11種+細菌4種を同時に調べられ、測定は約20分。診断から治療までの流れをスムーズにします。
ビオメリュー・ジャパンHPより
目次
ポイント(かんたん解説)
- 一度の検体採取でOK:従来は複数回必要だった検査が、1回で完了。
- 結果が早い:約20分で判定(前処理含め短時間)。
- 幅広くカバー:合計15種類のウイルス・細菌を同時検出。
検出対象(15種類)
ウイルス(11種)
- 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
- 季節性コロナウイルス
- インフルエンザA(H1-2009/H3を含む)
- インフルエンザB
- RSウイルス(RSV)
- アデノウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- ヒトライノウイルス/エンテロウイルス
- パラインフルエンザウイルス
細菌(4種)
- 百日咳菌
- パラ百日咳菌
- マイコプラズマ・ニューモニエ
- クラミジア・ニューモニエ
※検体は医師の判断のもとで採取します(一般に鼻咽頭ぬぐい液など)。
重要な注意点(必ずお読みください)
- 発熱・咳が出はじめのごく初期は、偽陰性(陽性なのに陰性)が起きやすいため、最適な検査タイミングは診察でご提案します。
- とても高感度:1か月前の感染や通過的なウイルスが検出されることがあります。結果は症状・経過・診察所見と合わせて総合判断します。
- 同一の症状経過内で既に当院で抗原/PCRを実施している場合、保険適用外となることがあります。
例)2日前に当院でインフル抗原陰性→数日後に本検査を追加希望=保険で行えない可能性。
→ 希望時は必ず事前にお申し出ください(保険可否や自費の有無を確認します)。
対象の目安(最終判断は医師)
- 発熱や咳嗽が長引き、原因が不明な場合
- ご高齢、または糖尿病・慢性腎臓病・慢性心不全・呼吸器疾患など重症化リスクが高い場合
※発症直後は偽陰性が増えるため、検査タイミングを調整します。
検査の流れ
- 診察(症状・経過確認、適否と時期を決定)
- 検体採取(鼻咽頭ぬぐい液など、1回)
- 測定(約20分・混雑で前後あり)
- 結果説明 → 治療方針(必要に応じて他検査と組み合わせ)
費用の目安 (重要ポイント!!)
- 保険適用(3割負担):約5,000円前後
(参考)コロナ・インフル同時抗原検査:約2,500円前後
※金額は目安。保険種別・算定条件・自治体取扱いで変動します。 - 同一エピソード内で既検査がある場合は保険適用外になることがあります
(自費の可否・金額は受付でご案内)。
まとめ
1回・短時間・広範囲に調べられる画期的な検査です。長引く原因不明の呼吸器症状や重症化リスクの高い方に有用です。ご希望時は事前にご相談ください。

