クリニックレター
2026.03.02
クリニックレターvol.135.「脈、触っていますか?」― 1日10秒でできる脳梗塞予防 ―
3(みゃ)9(く)の語呂合わせで、3月9日は「脈の日」と言われています。
みなさんは最近、ご自分の"脈"を触っていますか?
実は、脈を触ることは
とても簡単で、とても大切な脳梗塞予防につながります。
脈がバラバラになる病気「心房細動」
脈が不規則になる不整脈のひとつに
**心房細動(しんぼうさいどう)**があります。
この病気は、
- 脈がバラバラになる
- 速くなったり遅くなったりする
- でも、症状がほとんどないことも多い
という特徴があります。
なぜ注意が必要なのでしょうか?
怖いのは、
脳梗塞の原因になることです。
心房細動があると、心臓の中に血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
その血栓が血液の流れに乗って脳へ流れると、
脳の血管が詰まり、脳梗塞を起こします。
脳梗塞の症状
脳梗塞は、突然次のような症状が現れます。
- ろれつが回らない
- 言葉が出にくい
- 片側の顔・手・足がしびれる、力が入らない(半身の麻痺)
- 片方の腕が上がらない
- 急にふらつく
- 物が二重に見える
これらは緊急サインです。
ひとつでも当てはまれば、
ためらわずに119番通報をしてください。
今日からできる「検脈」
やり方はとても簡単です。
- 手首の親指側に人差し指・中指をあてる
- 10秒ほど脈を感じる
- リズムがそろっているか確認する
✔ トン・トン・トン...と規則的なら安心
✔ バラ・トン・トン...と不規則なら要注意
「なんとなく変だな」と思ったら、早めにご相談ください。
特にチェックしてほしい方
- 65歳以上の方
- 高血圧がある
- 糖尿病がある
- 心臓の病気がある
- 脳梗塞を起こしたことがある
これらに当てはまる方は、
1日1回の検脈習慣をおすすめします。
1日10秒が命を守ります
心房細動は、
適切な治療(血液を固まりにくくする薬など)で
脳梗塞のリスクを大きく減らすことができます。
その第一歩が「気づくこと」。
1日10秒の検脈習慣が、あなたの未来を守ります。
気になることがあれば、いつでもご相談ください。
当院では、必要に応じて心電図検査を行っています。

