クリニックレターvol.148 大阪で手足口病が急増中 ― 大人もかかります―

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2026.07.16

クリニックレターvol.148 大阪で手足口病が急増中 ― 大人もかかります―

皆さま、こんにちは。

大阪府内で、手足口病の患者さんが急増しています。

2026年629日から75日までの報告数は、1医療機関当たり「5.96」となり、警報レベルの基準である「5」を超えました。特に乳幼児を中心に感染が広がっています。

手足口病は子どもの病気と思われがちですが、大人が感染して発症することもあります。
お子さんやお孫さんの看病をする保護者・祖父母の方も注意が必要です。

目次

手足口病とは?

手足口病は、主にエンテロウイルスによって起こる感染症です。

潜伏期間は一般に35日程度で、次の場所に水疱を伴う発疹が現れます。

  • 口の中や舌
  • 手のひらや指
  • 足の裏や足の甲
  • 膝やお尻の周囲

発熱はみられないこともあり、多くは37日程度で自然に回復します。

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大人も手足口病にかかります

大人では、発疹が出る前に、

  • 発熱や悪寒
  • 強いのどの痛み
  • 頭痛
  • 全身のだるさ
  • 筋肉痛や関節痛

などが現れ、最初は夏風邪のように感じることがあります。

その後、手のひらや足の裏、口の中などに発疹や水疱が現れます。

特に足の裏の症状が強い場合は、「剣山の上を歩くよう」と表現されるほど痛み、歩くことが難しくなることもあります。

ただし、すべての大人に強い症状が現れるわけではありません。

家族に手足口病の方がいて、大人にも発熱や手足の発疹が出た場合は、受診時にそのことを医師へお伝えください。

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ヘルパンギーナとの違いは?

手足口病と同じ夏に流行する感染症に、ヘルパンギーナがあります。

どちらも発熱や口の中の水疱が現れますが、大きな違いは発疹の場所です。

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分かりやすく表すと、

手や足にも発疹が出るのが手足口病
高熱とのどの奥の水疱が中心なのがヘルパンギーナ

です。

ただし、発症初期には区別が難しい場合もあります。どちらもウイルス感染症のため、抗菌薬、いわゆる抗生物質は基本的に効果がありません。

どのように感染するの?

主な感染経路は、

  • せきやくしゃみによる飛沫感染
  • 唾液、鼻水、水疱、おもちゃなどを介した接触感染
  • 便の中のウイルスが口に入る糞口感染

です。

特に、おむつ交換やトイレの介助をする保護者・祖父母は注意が必要です。

治った後も手洗いを続けましょう

症状が治まった後も、24週間程度は便の中にウイルスが排出されることがあります。

「発疹が治ったから、もううつらない」と考えず、回復後もトイレ後やおむつ交換後の手洗いを続けましょう。

家庭内感染を防ぐポイント

  • 石けんと流水で丁寧に手を洗う
  • タオルやコップ、食器を共用しない
  • 使用済みのおむつは袋に入れて処分する
  • おもちゃやドアノブなどを清潔にする

手足口病には有効な予防ワクチンや予防薬がないため、手洗いと排泄物の適切な処理が大切です。

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口の痛みによる脱水に注意

口の中の水疱や潰瘍が痛むと、子どもが水分を嫌がることがあります。

一度にたくさん飲ませず、刺激の少ない飲み物を少量ずつ与えましょう。熱いものや酸味・塩味の強いものは、口の中にしみることがあります。

次のような場合は、早めに医療機関へご相談ください。

  • 水分がほとんど取れない
  • 尿の回数や量が少ない
  • 口の中が乾いている
  • 泣いても涙が出ない
  • ぐったりしている

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こんな症状があれば早めに受診を

手足口病の多くは自然に回復しますが、まれに髄膜炎や脳炎などを合併することがあります。

  • 高熱や発熱が続く
  • 嘔吐を繰り返す
  • 強い頭痛がある
  • ぐったりして反応が悪い
  • けいれんがある
  • 呼吸が苦しそう
  • 手足に力が入りにくい
  • 症状が急速に悪化している

意識がおかしい、けいれんが続く、呼吸が苦しい場合は、ためらわず救急車を要請してください。

にしおかクリニックから皆さまへ

手足口病は主に子どもの感染症ですが、家庭内で大人に感染することもあります。

特に大人では、発熱やのどの痛み、手足の強い痛みが現れる場合があります。

  • 子どもだけの病気と思い込まない
  • おむつ交換後は必ず手を洗う
  • 回復後もしばらく手洗いを続ける
  • 水分が取れないときは早めに受診する

ご家庭全体で感染対策を続け、この夏の感染拡大を防ぎましょう。

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