クリニックレター
2025.11.04
クリニックレターvol.126: 世界糖尿病デー特集:「糖尿病(ダイアベティス)」を正しく知る
11月14日は世界糖尿病デー。テーマは**"Diabetes and well-being(糖尿病とウェルビーイング)"です。青い丸のブルーサークル**は「理解」と「連帯」のしるし。まずは"知ること"から始めましょう。
- 「糖尿病」は「ダイアベティス」に?
- 1. 糖尿病(ダイアベティス)ってどんな病気?
- 2. 放置すると何が起きる?
- 3. こんなサインは受診を
- 4. スティグマ(偏見)をなくすために
- 5. 今日からできる"ブルーの5アクション"
- 6. 検査・治療は?
- 7. もっと学びたい方へ(院内資料)
「糖尿病」は「ダイアベティス」に?
日本糖尿病学会と日本糖尿病協会(JADEC)は、糖尿病を偏見の少ない言葉へ見直す活動の一環として、世界共通語**"Diabetes(ダイアベティス)"の普及を進めています。現時点では公式な病名変更は決定していませんが、当事者の尊厳に配慮した表現として「糖尿病(ダイアベティス)」の併記**が広がりつつあります。当院レターでも本号から併記表記を用います。
1. 糖尿病(ダイアベティス)ってどんな病気?
からだのインスリンが足りない、または効きにくいために、血糖が高くなりやすい状態が続く病気です。
- 大きく1型(自己免疫)、2型(体質+生活の影響)、ほかに妊娠糖尿病など。
- 無症状のことも多いため、健診の血糖/HbA1cで見つかることもあります。
2. 放置すると何が起きる?
高血糖が続くと、血管や神経が傷つきやすくなります。
- 目(網膜症)/腎臓(腎症)/神経(しびれ)
- 心臓・脳血管(心筋梗塞・脳卒中のリスク上昇)
- 足(傷が治りにくい・潰瘍)
→ 早めの検査・生活調整・治療で、これらのリスクはしっかり下げられます。
3. こんなサインは受診を
- のどの渇き/尿が多い/体重が減ってきた
- 食後の強い眠気・だるさ
- 足のしびれ・傷が治りにくい
- 低血糖(ふるえ・冷や汗)を繰り返す
一つでも当てはまれば、早めにご相談ください。
4. スティグマ(偏見)をなくすために
糖尿病は**"自己責任だけの病気"ではありません。** 体質、年齢、睡眠・ストレス、薬、妊娠など多くの要因がかさなります。
- 〇 よい言い方例:「一緒にできることから整えていきましょう」
- ✖ 避けたい言い方例:「甘い物をやめないからでしょ」
職場や家族の理解と配慮(会議での補食可、受診時間の確保 等)が大きな支えになります。
5. 今日からできる"ブルーの5アクション"
- 検査を見える化:年1回はHbA1c・腎機能チェック+血圧・体重・足を確認
- 食後10分動く:散歩や家事で食後高血糖をやわらげる
- 職場の3ポイント:長時間座りっぱなし回避/低血糖対策を携行/受診や服薬の時間確保
- 足を守る:毎日フットチェック(傷・水虫・靴ずれ)
- 冬支度:入浴前後の水分、インフル予防、朝の血圧確認
6. 検査・治療は?
検査
血液(空腹時血糖・HbA1cなど)、尿、合併症チェック(目・腎・神経・足・血圧)。
治療
- 生活=食事・運動・睡眠・ストレスの整え方
- 薬=体質・合併症に合わせて内服/注射を選択
- 技術=インスリン治療が必要なら、フリースタイルリブレを用いて**持続血糖測定(CGM)**で"見える化"しながら血糖調整出来ます。
→ あなたに合う組み合わせを、医師と一緒に考えます。
7. もっと学びたい方へ(院内資料)
当院クリニックレター Vol.77「生活習慣病における糖尿病について」
合併症の予防や日常の整え方を、もう少し詳しく解説しています。
ブルーライトアップ&資料
11/14は各地の建物が青くライトアップされます。ご家族・職場で**糖尿病(ダイアベティス)**について話題にしてみましょう。

