クリニックレター vol.161 「今年のインフルエンザ、いつもより早い?」 ― すでに流行期入り! 大流行する前に知っておきたい予防と対策 ―

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クリニックレター

2026.11.02

クリニックレター vol.161 「今年のインフルエンザ、いつもより早い?」 ― すでに流行期入り! 大流行する前に知っておきたい予防と対策 ―

「インフルエンザって、冬になってから流行するんじゃないの?」

「まだ周りにかかっている人も少ないし、大丈夫でしょう?」

そんなふうに思われていませんか?

実は、今年のインフルエンザは、例年より早く流行が始まっています。

大阪府では9月上旬に流行期に入り、過去10シーズンで2番目に早い流行開始となりました。

当クリニックでもインフルエンザの患者さんは受診されていますが、現時点では、周辺地域で大流行しているという印象ではありません。

しかし、これから寒さが増し、本格的な冬を迎えます。

「まだ周りで流行していないから大丈夫」と油断せず、今のうちから予防について考えておくことが大切です。

今回は、大阪府・東大阪市周辺の感染状況とともに、ワクチン・感染予防・受診のタイミングについてご紹介します。

大阪ではすでに流行開始! 東大阪市周辺は?

大阪府では、2026年9月上旬にインフルエンザの流行が始まりました。

では、実際にどのくらい流行しているのでしょうか?

大阪府が発表した10月19〜25日の1週間の調査では、指定された医療機関1施設あたり、平均約6人(正確には6.11人)のインフルエンザ患者さんが報告されています。

東大阪市を含む中河内地域でも、1施設あたり平均約6人(5.81人)となっています。

この数字は、流行状況を調べるために指定された医療機関での1週間の患者報告数を平均したもので、地域全体の患者数ではありません。

インフルエンザの流行には、次のような目安があります。

  • 1施設あたりの週平均患者数1人以上 : 流行開始
  • 1施設あたりの週平均患者数10人以上 : 注意報
  • 1施設あたりの週平均患者数30人以上 : 警報開始

つまり、大阪府でも東大阪市を含む中河内地域でも、すでに流行は始まっていますが、まだ注意報の基準には達していません。

ただし、地域や学校、施設などによって感染状況は異なります。

これから本格的な冬を迎え、感染がさらに広がる可能性もあります。

大流行してから慌てるのではなく、今のうちから備えておくことが大切です。

※感染状況は2026年10月29日公表の大阪府感染症情報センターのデータに基づきます。

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インフルエンザは、ただの風邪ではありません!

インフルエンザでは、突然の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強いだるさなどが現れることがあります。

多くの方は数日から1週間程度で回復しますが、なかには肺炎などを合併し、入院が必要になる場合もあります。

特に注意が必要なのは、次のような方です。

  • 65歳以上の高齢者
  • 心臓病や慢性呼吸器疾患のある方
  • 糖尿病や腎臓病などの持病がある方
  • 免疫機能が低下している方
  • 妊娠中の方

また、高齢者では、必ずしも高熱が出るとは限りません。

「いつもより元気がない」「食欲がない」「急にぐったりしている」といった変化が、感染症のサインになることもあります。

高齢者や持病のある方にとって、インフルエンザは重症化に注意が必要な感染症です。

ご本人だけでなく、ご家族の方にも知っておいていただきたいと思います。

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ワクチンは、今からでも間に合う?

「もう流行が始まっているのに、今からワクチンを打っても意味がないのでは?」

そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、11月からでもインフルエンザワクチンの接種を検討する意義は十分にあります。

インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対に感染しないというものではありません。

しかし、発症を一定程度予防し、特に高齢者などでは重症化や入院のリスクを減らす効果が期待できます。

接種後、免疫ができるまでには一般に約2週間程度かかります。

そのため、流行が本格化する前の接種が大切です。

特に65歳以上の方や、心臓病・糖尿病・腎臓病などの持病がある方には、接種を積極的にご検討いただきたいと思います。

「まだ流行していないから打たない」ではなく、「本格的に流行する前だからこそ接種を考える」ことが大切です。

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今日からできる! インフルエンザ予防の4つの習慣

インフルエンザを予防するためには、日頃の生活の中でできることもあります。

① こまめな手洗い

外出から帰ったときや食事前などには、石けんと流水で丁寧に手を洗いましょう。

② 咳エチケットとマスク

咳やくしゃみがあるときには、マスクを着用するなど、周囲の方に感染を広げないよう心がけましょう。

人が密集する場所や医療機関などでも、状況に応じたマスクの使用が役立ちます。

③ 室内の換気

寒くなると窓を閉め切りがちですが、こまめに換気をして室内の空気を入れ替えましょう。

④ 十分な睡眠とバランスのよい食事

睡眠不足や疲労を避け、日頃から体調を整えることも大切です。

特別なサプリメントに頼るのではなく、規則正しい生活を心がけましょう。

ワクチン接種と、こうした日常の感染対策を組み合わせることが大切です。

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発熱したら、いつ受診すればいい?

「発熱したら、すぐにインフルエンザの検査を受けた方がいい?」

「何時間くらい経ってから検査を受けるのが正確なの?」

このような疑問を持たれる方も多いと思います。

実は、インフルエンザの迅速抗原検査は、発症直後にはウイルス量が少なく、感染していても陰性になる場合があります。

一方、抗インフルエンザ薬は、一般に発症から48時間以内に治療を開始すると効果が期待できます。

そのため、検査のためだけに受診を長く遅らせる必要はありません。

特に、高齢者や持病のある方、強い症状がある方は、早めに医療機関へ相談してください。

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なお、当クリニックでは昨年11月のクリニックレターで、インフルエンザの検査を受けるタイミングについて詳しく解説しています。

「発熱から何時間後に検査を受ければいいの?」

そんな疑問をお持ちの方は、ぜひこちらもご覧ください。

▶ クリニックレター特別編:インフルエンザは「発熱からどのくらいで」受診するのがいい? ― 抗原検査のゴールデンタイムを医学的根拠から解説 ―

にしおかクリニックからのお願い

今年のインフルエンザは、例年より早く流行が始まっています。

ただし、東大阪市周辺では、現時点で大流行という状況ではありません。

だからこそ、大流行する前に備えていただきたいのです。

特に、ご高齢の方や持病のある方は、ワクチン接種を含めた重症化予防が大切です。

「まだ周りで流行していないから大丈夫」

「毎年かからないから、今年も大丈夫」

そう思わず、できることから感染予防を始めてみませんか?

当クリニックでも、インフルエンザワクチンの接種を実施しております。

接種についてご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

本格的な冬を迎える前に、ご自身と大切なご家族の健康を守る準備をしておきましょう。

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医療法人弘徳会 にしおかクリニック
理事長・院長 西岡 弘樹

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